カンテラの・・・

カンテラの・・・

特撮オタク。映画も見る。

映画好き必見「カメラを止めるな!」 感想

ãã«ã¡ã©ãæ­¢ãããªãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

この映画すごいぞ!などの声をTwitterでよく見かけていて気になっていた映画。こういうメジャーじゃない映画の話が見れるようになってネットっていいなと思いました。今ではテレビなどでも紹介され、すごいことになってるなーとは思っていました。いつも行く劇場でも公開されていたので観に行くことに。

何かすごいものを観た気がする。これは是非とも観て欲しいのでネタバレは後半にしておきます。もしかしたら前半で多少なりともネタバレしてしまうかもしれません。ご了承ください。

そんな訳で、「カメラを止めるな!」ですがこの映画、最初は東京のごくわずかな劇場で公開されていたらしく、そこが連日大盛況となりこうして全国で公開されることとなりました。それもそのはずこの映画、めちゃくちゃ面白かったです。自分の中の映画ランキングの中でも上位に食い込むくらいの傑作。見ての通りゾンビ映画ですが、基本的には撮っている側のお話。出てくる演者は皆知らない人ばかりで、制作会社も知らないところでした。(僕が知らないだけかもしれませんが)かなり予算も少なかったと思う。基本的にセットはなく、ほとんどのシーンを一つの廃墟で撮っていて、機材もそれほど大掛かりなものもなかったです。しかしおそらくこの映画は予算が少なくないと撮れない映画でしたね。

ネタバレ抜きで言えることは少ないですが、映画好きには必ず観て欲しいコメディ映画でした。ネタバレを見る前に観て欲しいです。もちろんそれほど映画を観ない人にも観て欲しいですが。

それでは後半のネタバレに入ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キレイな二重構造でした。最初から予算が少ない映画というのは聞いていたので、最初のゾンビドラマのワンカット撮影のシーンを見ていて予算無いってそういうこと?とか思いながらこのシーンで映すべきはそっちじゃねぇとか何だこれとかそんなに面白い?とか思いつつ見ていたらきれいに騙されたなと。後半でそもそもこれはギリギリの状況で撮影を始めた30分ワンカットの生放送ドラマだというのが分かり、その撮影の裏側を見ることができます。どうしてこのシーンで映すべきものが映せなかったのか、起きたハプニングをどう対処したのか(実際に起きたものもあったそうです)、などなど、それぞれでたくさん笑ってしまいました。たしかにというこれはB級で置いておくには惜しい映画だなと思いました。

そもそもゾンビドラマ内で監督は病的にまで撮影することにこだわる監督役でしたが、娘に少し嫌われてるいい感じに冴えないキャラをしていて、大泉洋みたいな雰囲気でした。ちょっと狂った役は冴えないキャラが一番似合う気がする。他の演者も、ドラマがB級になるような演技をしていて、すごくうまかったです。(当たり前ですが他のシーンの普通の演技もすごく上手でした。)そもそもワンカット30分を撮り切るというのも映画として凄いことだし、それの裏側がちゃんとコメディになっているというのも凄い。しっかりと騙され爽快感で観終わることができました。

DVDが出たら是非手に入れたいです。こういう映画を平成の終わりに観れて良かったと思います。仕掛けが分かってからもう一度観るのもいいかもしれません。とりあえずもう一度観たい。