カンテラの・・・

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特撮オタク。映画も見る。

【ネタバレ注意】衝撃の連続『アベンジャーズ インフィニティウォー』

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Twitterで消化不良だと言ったんですが別に悪い意味ではなく、衝撃が次々と画面から飛んできて休む間もなく2時間半が過ぎ、エンドロールが流れた時には開いた口がふさがらないくらい衝撃の密度が高かったからです。本当に2時間半かと、1時間くらいしかたってないんじゃないかと思ったくらいでした。この記事はネタバレ満載なのでまだ見てない方は自己責任でお願いします。一応ネタバレ回避版を貼っておきます。

 

kantera753.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6つすべて集めると指をはじくだけで宇宙の半分の命を消し去ることができるインフィニティストーンをサノスは集めようとしている。それを止めるべくアベンジャーズが立ち向かう。

サノスは冒頭からその強さをこれでもかと見せる。ハルクを力技で圧倒し、撤退まで追いやり、さらにはロキを殺してしまう。まずもうその時点で圧倒されてしまいました。さらにサノスはパワーストーンをもう持っている。サノスはこの襲撃によりロキからスペースストーンを入手。僕はそれよりもロキがあんなにあっさり殺されてしまったことに驚きました。仮にも「アベンジャーズ」でヴィランとしてニューヨークを襲ったロキがあんな開始数分でやられてしまうなんて。これだけでも充分なほど強さが分かります。しかしこの映画はただめちゃくちゃ強いやつというだけでこのサノスというキャラクターを終わらせない。ガモーラを相手にしたときにはヴィランながらちゃんと父性あふれる面を見せ、ソウルストーンを手に入れるときには家族と自らの野望とで苦難し、涙まで流す。(そこでストーンを選んだ時の絶望感たらなかったです。)そしてその野望というのが宇宙の人口を半分に間引き、宇宙の資源不足を解消するためだという。いかにもラスボスっぽい野望です。そんな野望を持っているにもかかわらず、サノスを憎めないやつだと観客に思わせるのは先ほど話した父性です。サノスは連れ去った娘のガモーラに事情を話したり一緒にいる時は鎧を外し、玉座が嫌いだったと言われれば手前の階段に座って会話をする。そんな父性がサノスを最強最悪のヴィランではなく一人の父親に見えさせるのです。そしてこの映画は半分ほどサノスのストーリーで、インフィニティストーンを集めていく過程が写される。その中でサノスの過去などがガモーラなどから明かされてゆく。もはやサノスの映画といっても差し支えないでしょう。

 

 

 

そんなサノスに対抗するヒーロー達もサノスに負けず劣らず魅力的です。トニーとキャップについてはネタバレ回避版で喋ってますのでそちらを。

まずはスパイダーマン。今回のスパイダーマンは「スパイダーマンホームカミング」のエンドクレジット部分で受け取らなかったアイアンスパイダーのスーツを着用。背中には6本のクモの脚があり、吹っ飛ばされた時に転がるように動き衝撃を吸収。踏ん張ったりもできる。こちらもアイアンマンのスーツと同じく粒子素材。変形してビーム!みたいなのはなかったですが、やっぱりメカはいいですね。

 

続いてワンダとヴィジョン。彼女たちもかなり話の中心部に近い場所に存在してます。それはヴィジョンの額のマインドストーン。サノスを前にしてマインドストーンの破壊=ヴィジョンを殺めることを迫られ、決死の覚悟でストーンを破壊します。あのシーンは僕もワンダと同じく息が上がり、動悸も激しくなってしまいました。しかし!サノスはすでにストレンジのタイムストーンを手に入れていました。いともたやすくヴィジョンの時間を戻し、マインドストーンを盗られてしまいます。もう開いた口が塞がりませんでした。

ガーディアンズオブギャラクシーのメンバーは、アベンジャーズとの初絡みが楽しかったです。ソーとの会話やトニー達との会話の端々からガーディアンズ達のチームの距離感などが伝わってやっぱりチームだなというアベンジャーズとは違うチームワークが見れてよかったです。そして何よりガモーラとネビュラがサノスの養子だということです。先ほども書きましたが、ガモーラがサノスに連れ去られ、ソウルストーンの引き換えに生贄にされてしまった時の絶望感がとんでもなかったし、それがまた最愛の人だというところがサノスの少しずれたサイコな一面を見せることになります。(余談ですがソウルストーンについて教えてくれた謎の人物は四次元キューブによって飛ばされたレッドスカルだそうです。)

我らがティチャラ王ことブラックパンサー。彼の見せ場は間違いなくあのシーン。国のシールドを開け、「ワカンダ・フォーエバー!!!」と叫びマスクオンしたあのシーンでしょう。僕も思わず「ワカンダ・フォーエバー!!!」と叫びたくなってしまいました。応援上映があったら叫ぶ。ワカンダで戦っていたメンバーは一対一の肉弾戦で戦うヒーローが多く、あの多勢に対してワカンダを守るのは難しく、劣勢になり負けてしまうかと誰もが思ったその時、満を持してあいつがやってきた。そう!アスガルドの王子にして偉大なるオーディンの息子!雷神ソー!ここでアベンジャーズのメインテーマがかかる!もうっ最高!新たな武器の斧を引っ提げて雷の力で次々と敵を倒してゆくその姿はまさしくヒーローで、爽快感がありました。もう拳を握らずにはいられませんでした。

 もちろんヒロインたちもものすごく魅力的です。例えばオコエ。ワカンダにキャップ達が集結するのをオリンピック誘致やスターバックスがじゃないことに残念がっていたと思いきや、「ワカンダ最後の日かもな」という仲間に「ならば今日を誇り高い日にしよう」と返すなど気高さも見せる。そしてブラックウィドウ。彼女は二年でまたかっこよくなった。彼女ら二人は特殊能力を持っていないにもかかわらず、二人でブラックオーダーの幹部を圧倒する。カッコいい。最高。

あと、やっぱりホークアイアントマンの出番がなかったですね、ソコヴィア協定で来られなかったみたいです。

そんな魅力的なヒーローの素敵なシーンがたくさんある中、それをこれでもかと上回る印象的なシーンがあのラスト。ヴィジョンを殺め6つのインフィニティストーンを集め最強の力を手にしたサノス。その強大な力に圧倒されながらもソーの奇襲によりサノスの胸に深々と斧を刺すことに成功。しかし、サノスは「甘い・・・頭を狙えばよかったな」と言い指をはじいてしまう。そのまま立ち去るサノスに何もできずにいると次々と仲間が灰になっていく。バッキー、グルート、ブラックパンサー、ストレンジ、スパイダーマン、スターロード・・・かなりの数のヒーローが消え去ってしまう。そんな中、トニーは消え去るストレンジから「これしかなかった」と言われる。まさか1400万通りの中のたった一つの成功例がこれだったというのだろうか。ここからサノスを倒し、半分になった宇宙の人口を戻せるのだろうか。タイムストーンなら戻せるかもしれないが、どっちにしろサノスを倒さなければいけないのは事実。減ってしまったヒーローたちはどうサノスに立ち向かっていくのか。

エンドロール後久々の出番のニック・フューリーも消滅してしまうのですが、なにかを誰かに送信した様子。マークから察するに2019年3月に公開を控える「キャプテンマーベル」でしょう。映画は過去の話のようですが、MARVEL STUDIOSによれば今までは「上」にいたというキャプテンマーベル。アベンジャーズ4でどう関わっていくか非常に楽しみです。さらにエンドロールの後サノスは満足げに座る。そしてThanos will return.(サノスは帰ってくる)の文字。来年の「アベンジャーズ4(仮)」が今から楽しみです。

MCU史上初の完全な敗北で終わるこの映画。10年の区切りとなるこの一作は必ず映画史に残る作品になるし、数年後子供に僕はあのインフィニティウォーを映画館で観たんだと自慢できることでしょう。